Thanks 222222 access
 当MAD BASEのカウンターがついに222222を越えました。例のごとく、例のように祝賀飛行となるわけですが、今回は用廃となった国産超音速戦闘機F-1をレストア。一回しかフライトできませんが、せっかく222号機を見つけてきましたので、これを飛ばそうという話になりました。
 カウンタと飛行を合わせることは困難なので、フライトは7/18に行いましたが・・・

 パイロットの山岸二尉が機体チェックを行いつつ、一言。
「なんで、この塗装なんだ・」
「2(ジ)が6(ロー)つ、並んでますからね〜。ジローといえば、キカイダー。正義と悪との赤と青ですよ」
「ふ〜〜ん」
 山岸二尉はまもなく「G計画」のため、NISARに出向されるのですが、「この年代物を飛ばしてみたい」ということで、今回の企画に参加してくれたのです。
 と、いきなり、すぐ真上を爆音が!
「こりゃ〜! 管制! 何だ今のは!」 と、怒鳴る山岸二尉。
「来るなら、来るって言ってくれれば、ちゃんと撮ったのに」 と、ぼやくカメラマン。
「F-117A、しかも、グレイドラゴンなんて、そう撮れるもんじゃないのに・・・」
「そんなもの、喚んでない・・・」

 呆然として、小さくなってゆく独特のシルエットを見送っていると、いきなり私の傍らに「栗色の髪をした青年」が現れ、
「あれを借ります。ジェットがいないので・・・」

 え、と思うまもなく、機体にエンジンがかかり、いつの間にか、チョークもはずされ、記念塗装機は滑走路へ・・・
 コクピットにはさっきの青年の姿が見えます。
 何がなんだかわからないうちに、F-1は離陸。
「いったい、何が・・・」 言い終わらないうちに「ドーン」という衝撃波がやってきます。どうやら、F-1は音速を超えたようです。
 待つこと、しばし。
 F-1が戻ってきました。

 エプロンに戻り、キャノピーが開いたときには、すでにあの青年の姿は見えません。
 ホントに何がどうなっていることやら・・・
 
 機体が限界なので、もう飛べないことを除けば、機体の損傷はキャノピーに開いた穴だけ。しかも、この穴は高熱で溶かされてできたものです・・・

 
 その後に入手できた情報を総合すると、この日起きたことは、
「あの青年はF-1で、先に通過したF-117Aを追跡し、亜音速のステルス機に超音速で追いつき、(F-1は当然非武装なので)自前の光線兵器でF-117Aを撃墜した」 ということのようです。
 グレイドラゴンは米軍が保管していたものを「黒い幽霊団」と称するテロリストが盗んだ代物で、「相当ヤバいモノ」が爆弾倉には入っていたという噂も・・・
 
 てなわけで、222222アクセス突破、ありがとうございます。
 作品解題というわけではないですが、この機体について少々・・・

 当初はサンダーバード2号塗装のC-1とか考えていたのですが、F-1に222号機があることに気が付き、急遽、題材をF-1にしました。80-8222号機は実在しましたが、現在、実機がどうなっているかはわかりません。
 塗装の由来は、寸劇でも触れているとおりです。
 出番を奪われた山岸二尉は原作版「ゲッターロボ號」からの出演です。
 キカイダー塗装とした以上、やっぱりパイロットは石の森キャラ。となると、009=島村ジョーしかありえません。
 加速装置を備えた彼なら、一人でF-1を発進させることも可能ですし、「全ての乗り物を操縦できる」能力もあります。
 そして、なんと言っても、今年は1000年に一度の「009」年ですからね。

 こうして、009が記念塗装機を「借りて」、ブラックゴーストのステルス機を撃墜するエピソードとなりました。

 使用したキットはハセガワ 1/72 F-1 と、童友社「漆黒のステルス」のF-117Aです。


 というところで、次は開設10周年記念になりますでしょうか。
 今後とも、(あきれずに)MAD BASEをよろしくお願いいたします。