空対空ミサイルのセンサーは有効に働き、接敵時に被弾した機体はなかったが、発射後の回避行動時に2機が撃墜されてしまった。 結局、1984年のゴジラ襲来では、撃退はならず、三原山に封じ込める形で終結した。 このときの戦訓を元に、防衛省、そして、Gフォースは対ゴジラ戦術を練ることになる。 |
「フォーメーション・ヤマト」などの戦法を習熟する訓練を続けるうち、小型でも高速演算可能なAI(人工知能)とも言うべきコンピュータが搭載可能となった。もちろん、怪獣型兵器開発のスピンオフである。 Gフォースの戦力中、もっとも消耗率が高いと推測される航空戦力が真っ先に人工知能による無人化がなされた。 とはいえ、「フォーメーション・ヤマト」のような高度な操縦技術を要する戦法については、パイロットが自ら操縦し、AIに教え込む必要があるため、コクピットは残されている。 さて、怪獣型兵器メカゴジラの敗退によって、F-16 CCV部隊の初出撃は地上部隊との連携によるゴジラの進行阻止となったが、AIの熟成も十分ではない状態での襲撃となったため、せっかくの「フォーメーション・ヤマト」も使用の機会がなく、全機、消耗してしまった。 電磁波をコントロールして攻撃してくるスペースゴジラに対しては、確実に機体が機能不全を起こすため、出撃が見送られた。 CCV機による怪獣撃退は夢をみるどことか、夢のまた夢のようである。 航宙ファン 「CCVは怪獣退治の夢をみるか」より |
作品解題です。 COVID-19騒動のため、せっかく夏期の長期休暇をいただいても身動きがとれません、というわけで、以前から暖めていた、ゴジラ映画に登場した架空機を作成することにしました。 まずは「'84 ゴジラ」からF-1 CCV。ベースはハセガワの1/72 F-1です。F-1自体がT-2ベースの機体ですので、T-2 CCV実験機が実在しているので、F-1のCCV化もありえない話ではない、と思ったのですが・・・ F-16 CCVはタミヤの1/72 F-16Cがベースです。こちらはF-16 CCVの資料が用意できなかったので、適当に小翼を作ってつけました。 のど元攻撃「フォーメーション・ヤマト」はウルトラマン80から、「ジェット・ストリーム・アタック」はいわずもがな。 さて、CCVは実験機として、いろんな国が作ったみたいですが、結局CCVを売りにした機体は世にでなかったみたいです。実際にはフライ・バイ・ワイヤの類いの制御システムにはいかされているのでしょうが、世の流れは「ステルス」になってしまいましたからね。 |