準備篇
 ながらくエアバンドを聞きながら、航空機の撮影などをしておりますが、手頃なICレコーダが出始めたころから、録音をはじめました。
 航空祭などでは撮った写真との突き合わせやら、留守中に仕掛けておいて、出掛けているあいだの様子を「留守番」させたり、などと、便利に使用しておりました。
 しかし、問題もあります。

 録音はできているのですが、「時間」と「周波数」がわからない・・・・

 PCのアプリとの併用などといろいろと考えたり、実験したりしてみたのですが、どうしても解決することができません。

 あれこれやっているうちに、三才ブックスより
「航空無線のすべて 2016」が出版されました。

 ここで、紹介されていたのが、この機種。
 Uniden BCD436HP です。
 記事を読むかぎり、内蔵のマイクロSDに録音可能で、さらに録音時刻、周波数情報、などもそれについてくるようです。

 いつもなら「これだ」とばかりにナントカ金銭を工面して、購入の段取りをに入るのですが、金銭面以外にも壁がありました。
 Unidenは国内メーカーなのですが、日本では売っていないのです。
 個人輸入しなければなりませんし、マニュアルは英語。(付け加えると、この手の装置のマニュアルは「わかっている人が読む」のが前提なので、どのメーカーのものもちょっとわかりにくいのが定番です)
 
 てなわけで、Web上のブログやら、個人サイトを検索して、「航空無線のすべて」の記事を熟読して、自信がついたところで購入を決意しました。

 2016年3月上旬に購入し、ようやくナントカ使えるようになりましたので、自分のココにまとめてみることにしました。

 私と同じように購入を考えている人の役に立てば良いのですが・・・
 
購入
 「航空無線のすべて(以下、例の本と記述します)」にもいくつか方法があげてありますが、私はもっとも安直かつ安全なAmazon.USAを利用しました。
 とりあえず日本と同様に会員登録を行い、購入手続き。
 発送先を日本に、また日本円で決済するようにするのがポイントでしょうか。
 あと、ZIP codeは郵便番号のことです。日本の郵便番号をそのままいれれば大丈夫。
 一週間ほどで届きました。
 その間、アカウント・サービスを使えば、品物がどこまで届いているのかわかるのが、ありがたいです。
 気になる金額は、あれこれ含めて\54,378-でした。
 
準備:管理ソフトのダウンロード
 さて、機体が届くまでの間にもできることがあります。
 スキャンやサーチのデータの作成です。
 例の本には「内蔵されているSDカードからメモリ管理ソフトをダウンロード」と書いてありますが、
 Unidenサイト(http://info.uniden.com/twiki/bin/view/UnidenMan4/BCD436HP)
 から最新版をダウンロードすることができます。
 メモリのインプットは手間がかかりますので、先にソフトをインストールして、データを用意しておいた方が良いと思います。
 
準備データ作成
 メモリ管理ソフト「BCDx36HP_Sentinel」をインストールしたら、さっそく起動。
 Daabaseは無視して、Favorites Listを作成します。
 このFavorites Listがメモリーのルートになります。

 EditからEdit Favorites List....を選択し、Editorを起動します。
 入力はEditorからしかできません。
 サブウィンドウが開くので、New Favorites Listボタンをクリック。
 適当な名前(もちろん、英数字のみ有効)を入れて、OKをクリックすると、Systemsの編集画面になります。
 これが日本でいうところのバンクのリストになります。
 
 さて、ここで最低限入力しなければならないのは、
 System Name: 
  System=スキャンバンクと考えれば良いと思います。例の本でもそうなっていますが、私は空港、基地名をいれています。
 System Type
  Conventionalを選択してください。
 Quick key
  適切な番号を。あとでテンキーから呼び出すときに必要です。

 行の追加は、緑十時アイコンをクリックして行います。これはEditorのどの画面でも共通です。
 ちなみにAvoidは日本でいうところのSkipに当たります。

 Systemを入力したら、左側のウィンドウにSystem Nameが並びます。
 このSystem Nameをクリックすると、Departmentの編集画面になります。DepartmentはIC-RX7的にいうと、カテゴリーになります。
 ここで最低限入力しなければならないのは、Department Nameだけです。
 例の本でもそうですが、私はここをGND(グランド)とか、TWR(タワー)とか、IC-RX7のカテゴリーと同じように使っています。

 左側のウィンドウのSystem Nameの下にDepartment Nameが並びますので、今度はDepartment Nameをクリック。
 Channel
の編集画面になります。
 ここで最低限入力しなければならないのは、
 Channel Name
  入力する周波数の名称を入れます。注意しなければならないのは、かならず周波数も入れておくこと。
 スキャン状態で録音しても、周波数自体は表示されないので、ここに記述しておく必要があります。
 Frequency
  周波数
 Modulation
  AM、FMなどから選択
 Serivice Type
  いろいろ選べますが、面倒な方はデフォルトのCustom 1に統一しておいた方が無難です。

 何かの弾みでデータが失われると怖いので、ときどきFileからSaveをしておきましょう。
 ついでにExport to hpe file....から、hpe形式で保存しておくと良いと思います。

 Editorを閉じて、次にEditからEdit Profileを選び、Serachの設定などを行います。
 Searchの設定はCustom Searchの画面から行います。
 Name
  サーチの名称をいれます。
 Lower、Upper
  サーチする周波数の上限、下限を入力します。
 Modulation
  サーチする周波数に合わせて、AM、FMなどを選びます。
 Step
  サーチする周波数帯に合わせて、Step周波数を選びます。
 
  この機種のキモの一つであるDiscoveryの設定も同様にDiscoveryの画面から行います。

 Service Typeの画面を開いて、自分が使用したService Typeにチェックが入っているか確認してください。
 チェックが入っていないと、スキャンをしたときにスルーされてしまいます。

 さて、こうやってデータを用意しているうちに実機が届くと思います。

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