使用篇
 さて、機体が届くと、内蔵のマイクロSDを取り出して、より大容量のものにその中身を移してから交換して、電池を入れて・・・、と、普通やるような事をして、付属のUSBケーブルをつなぎます。

 すると、「Battery Charge」と表示され、YesNoをきいてきますが、今のところどちらでもかまいません。
 電源を入れると、Mass Strage か、Serial Portか、ときいてきますので、Mass Strage (E yes:以下Eボタン)を選んでください。   それから、BCDx36HP_Sentinelを起動します。

 まずはUpdateから、Update Firmware....を選び、最新のファームウェアに更新します。
 それから、ScannerからWrite to Scannerを選び、先に作成したFavorites Listを転送します。
 
 これで一旦、電源を落とし、再起動すると一応使える状態になります。
Search
 とりあえず使える状態になったところで、サーチをやってみます。
 本体側面のMenuボタンを押して、MENUを表示させます。
 本体上部のダイヤルでSearch for....を選択(Eボタンを押します)
 たぶん、Custom Searchで入力した1番目のSearchプログラムが走っていると思います。
 ディスプレイの上部にSearchと表示され、その下に
 -1--------
 という具合の表示があります。サーチ中のプログラムの表示です。
 追加したいサーチ・プログラム番号のテンキーを押すと、そのプログラムがリンクされます。
 プログラム番号をもう一度押すと、リンクが解除されます。

 例:
 Custom 1 にVHFエアバンド、Custom 2 にUHFエアバンドを設定してある場合。

 -1--------   VHFエアバンドをサーチ
 テンキーの2を押す
 -12-------   VHFとUHFエアバンドをサーチ
 テンキーの1を押す
 --2-------   UHFエアバンドのみをサーチ(Custom 1のリンクが解除される)
 テンキーの2を押す
 
Scan
 ここからスキャンに移ります。
 本体側面のFuncボタン押してから、SYSTEMボタンを押すと、スキャンモードに入ります。
 例の本にもありますように、ここからQuick KeySystem=スキャンバンクを呼び出す方法があります。
 "Favorites ListQuick key"、"."、"SystemQuick Key”と入力すれば、OKです。
 ディスプレイの上部に
 F0:0---------
 S1:0---------
 というような、表示が出ます。
 これは、Quick Key 0 のFavorites List にある Quick Key 10 のSystemをスキャン中とういう表示です。

 例:Favorites List の 0 に入れてある Quiky Key番号 10 のSystem Atugiを呼び出す場合
 0.10 E
 F0:0---------
 S1:0---------
 さらに Quick key番号 11 Yokota を追加してスキャンする場合
 0.11 E
 F0:0---------
 F1:01--------
 そして、Atugiをスキャンのリンクから外す場合
 0.10 E
 F0:0---------
  F1:-1-------- 

 Quick Keyの番号を憶えきれない人はMENUから呼び出してみましょう。
 MENUから
 Set Scan Selection
 Manage Quick Key Status
 System Quick Key
 Favorites Listを呼び出します。
 System Nameが一覧表示され、その右側にOnとか、Offとか書かれています。
 もちろんOnになっているのが、スキャンリンクにされているSystemです。
 この一覧からスキャンをしたいSystemを選び、Onにしておきます。
 Menuボタンを押して、スキャン画面に戻ると、先ほど選んだSystemをスキャンしているのがわかると思います。
 
録音
 サーチやスキャン状態で、本体側面のFuncボタンを押して、RECORDボタンを押せば、受信した音声が録音されます。
 ICレコーダーをつないだときのように、ツルツルとそのまま録音されるわけではなく、受信音声単位でファイルが作られます。
 録音の停止は再度、Funcボタンを押して、RECORDボタン。
 停止メニューに入ります。
 再生はRECORDボタンの長押し、
 または、MENUから
 Setting
 Replay Options
 Review Recording
 から、再生する音声ファイルを選びます。

 USBをつないで、PCの外部メモリにすると、
 \BCDx36HP\audio\user_rec というフォルダに
 2016-03-21_12-07-26 (年-月-日_時-分-秒)というタイトルのWAVファイルが何個か(何個も?)出来ています。
 プロパティを見ると、

 タイトル:Channel Name
 参加アーティスト:System Name
 アルバム:BCDx86HP
 ジャンル:Department Name

 と、言う具合に録音データが埋め込まれていることがわかります。というわけで、Channel Nameに周波数をいれておけば、その交信にどの周波数が使われているかがわかるわけです。 

 
Discovery
 この機種のキモの一つである。Discoveryモード。
 サーチ中に拾った周波数を記録するオートライト・メモリはicomの受信機などにも搭載されていますが、このモードは受信した交信を録音し、それを周波数ごとにフォルダにまとめ、さらに別ファイルで統計までとってくれます。
 MENUから
 Discovery
 Conventional Discovery
 を選ぶと、メモリ管理ソフトで作成した、Dicovery Nameが表示されますので、上部のダイヤルで選択し、Eボタンで決定。
 Start Discoveryを選ぶと、サーチ開始。
 MENUボタンを押すと、サーチを止め、結果を表示する画面が表示されます。
 Review Run Resurtを選ぶと、下の二つの表示を確認できます。
 Summary:録音時間、受信回数、周波数を表示。
 Detail:録音時間、周波数を表示。
 メモリ管理ソフトに読み込ませることもできます。
 Tools
 Discovery Log Viewer....から読み込みますが、本体から記録は消されてしまいますので、先にPCに保存しておくことをお勧めします。

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