PROMINARで撮ってみた!
その12 まとめ篇
 レンズを返却したところで、まとめです。

 羽田、成田で旅客機の離着陸を撮る分にはほとんど問題ありませんでした。
 フォーカスについては、ファインダー内のインジケータを頼れば、ある程度追うこともできます。
 露出については、大ざっぱに合わせておけば、後はRAW現像のときに、おおむねなんとかなります。
 何しろ、分解能が高く、色の抜けが良いので、ホントになんとかなります。

 借用期間中はちょうど近隣で航空祭の類いがない時期でしたので、トライすることはできませんでしたが、ブルーインパルスや戦闘機の機動を追うのは、フォーカスあわせが難しいでしょう。
   それでも、レンズ性能自体は高いので、挑戦してみる価値はありそうです。
 陸自イベントでは350mmでも長すぎるので、使い勝手が悪くなります。
 しかし、気になるのは総火演。東富士演習場は半端なく広いので、このレンズを持ち込んでも十分いけると思います。
 戦車の砲炎撮影はおおむねフォーカス固定なので。
 とはいえ、ヘリコプターの類いは比較的近くを右に左に動きますので、フォーカスあわせが難しいかも。

 と、まぁ、結局フォーカスの問題になってしまうのですが、PENTAXにはAFテレコンなるものを付けることができるので、そこのところは問題ないかもしれません。
 このレンズの特徴はアダプターの交換で焦点距離を変えることができることですが、これが予想外にスムーズにできます。
 さすがに無段階のズーム・レンズとはいきませんが、煩わしさは感じませんでした。
 アプローチ中の旅客機を撮る場合は、機体を見てからアダプタを交換しても間に合うくらいです。
 最近のデジタル一眼レフは最大の難敵たる「センサー上のゴミ」対策も工夫されている上に、このレンズの特性上、絞りこんで撮影することもほとんどないため、屋外で交換しても、気になるゴミが写ることはありませんでした。
 そして、想定外のメリットが「ノイズ」です。
 航空機の撮影はおおむねエアバンド・レシーバーのお世話になりながら、行うことになります。
 しかし、AFや手ぶれ補正のモータからは高周波の電波が出ていますので、レシーバーがこれを拾うことがあります。そのため、思わぬノイズ攻撃を受けたことがある方も少なくないでしょう。
 このレンズから、この手のノイズが出るわけもなく、耳からの情報収集を妨げられることもなく、撮影に集中できます。

 さて、私のレポートはこれで終わりですが、これから導入を考慮している皆様のお役に立てば幸いです。

 私はというと、ずばり今後の「懐」次第です。

        その11 成田空港0721篇へ